人生をより豊かに生きるには、「自分の感覚」をどれだけ信用できるかにかかってると思う。
でも、「感覚派」の人が「自分の感覚を信頼できる」とは限らないらしい。
本当なら、自分が感じたことを、そのまま信頼して、行動に移してみたら良いだけなのに、「自分の感覚を信じる」という一見シンプルに聞こえることが、怖くてなかなか出来ないという声をよく聞く。
感覚派の人の悩み
感覚派の人が日常でどんな事を考えているのか?
そもそも色んな「感覚」を感じすぎちゃうから、とにかく忙しい。
物理的な忙しさとは違う、心の忙しさ。
暑い、寒い、痛い、楽しい、嫌な感じがした、なんかテンション下がった
毎分、毎秒、色んなことを感じてしまう。
無意識に、その感じたことにダメージを受けてしまったりする。
そして、その感じたことの中のどれが自分にとって、大切な感覚なのかわからなくなる。
どれも大切に思えるし
どれもたいして大切でないようにも感じる。
「自分の感覚」を信頼できない理由
そして、「感覚」って再現性が低いから時として不安になる。
あの時はこう感じたのに、似ている場面ではそう感じない。
こんなことに困惑してしまう。
その場その場で
ちゃんと自分の心の声は聴けてるのに
「ほんとの、ほんとに
これでいいんだっけ?」
「感覚」で選んだからこそ自分の選択に自信が持てない事が多い。
そんな時におすすめしたいのは!
【現代文】特に【小説の現代文】の問題を解くこと。
感覚派の方は、相対的に【現代文】が苦手な場合が多い。
「国語なんて、答え一つじゃないしー!」って学生時代に言ってた方!
あなたは感覚派じゃありませんかー?
感覚派の方が【現代文】苦手なのはなぜだと思いますか。
それは、「事実」と「自分の感覚からくる妄想」を混ぜて考えちゃうから。
現代文の文章を読みながら湧き上がってくる「自分の気持ち」「自分の価値観」を混ぜて、勝手に文章を歪曲して理解した状態に陥りがち。
その妄想が膨らんだ状態で問題を解こうとするから、いつまでも答えに確信が持てないんです。
現代文は答えは一つ、しかも答えが書いてある唯一の教科
現代文って、数学と同じで答えは一つ。
ただただ、書いてある事「だけ」を理解すれば必ず正解にたどり着けるもの。
そこに勝手に「自分の気持ち」「自分の価値観」をのせちゃうから、問いに自信を持って答えられなくなるんです。
感覚派の方、どうでしょう?
「妄想」の上に成り立つ「自分の感覚」なんて信頼できないに決まってる。
この世に存在しない「妄想」に対する「感覚」に自信を持てるはずがない。
一番大切なのは、まず一番はじめに「事実」と「妄想」を区別する癖を付ける事。
区別できるようになって初めて、「事実」に対する「自分の感覚」を信頼、信用できるようになりますよ!
逆に、「自分の感覚」が信じられない時は、この「感覚」って、ほんとに「事実」に対する「感覚」かな?
「妄想」をベースに、自分の感覚を捉えようとしてないかな?っていう視点が必要。
そのための近道!
【現代文】を「妄想」を足さずに読んで問いを解いてみる!
特に、小説文がオススメ。
主人公の気持ちと、自分の気持ちが混ざりやすいから。
中学受験レベルの難易度がちょうどいいかな。
国語教師ならではの提案だと思いますが、ぜひ一度、お試しくださいね〜!
慣れてくると、現実世界でも「事実」と「妄想」を瞬時に分けて捉える事が出来るようになりますよ。